背景テクスチャを作成する
背景テクスチャを配置することで、よりリアルな外観に見せることができます。雲、色、色のグラデーション、取り込んだ画像、取り込んだパノラマなどを背景として、すべてのデザインレイヤに適用できます。フィジカルスカイ 背景テクスチャを太陽光設定(Vectorworks Design Suiteが必要)と組み合わせることで、時刻に合わせた正確な外観の、リアルな空を作成できます。さらに、特殊な霧の中の光効果によって、霧の中の一条の光といった効果を追加できます(点光源またはスポットライト光源が必要です)。
背景テクスチャはリソースであり、作成するとリソースマネージャおよびリソースセレクタに表示され、ファイル内に保存されます。Vectorworksライブラリには、複数の背景テクスチャが用意されており、複数のRenderworksスタイルが背景テクスチャを利用しています。
背景テクスチャを作成するには:
リソースマネージャの新規リソースをクリックし、背景テクスチャを選択して、作成をクリックします。あるいは、リソースマネージャで、ツールバーにあるリソースタイプリストから背景テクスチャを選択して、新規背景テクスチャをクリックします。
背景テクスチャの編集ダイアログボックスが表示されます。
新しい背景テクスチャの名前を入力して、作成する背景のタイプを選択します。設定をクリックして、指定した背景のパラメータを設定します。
クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。
パラメータ |
説明 |
なし |
背景を追加せずに霧の中の光効果を作成する場合、この設定を選択します。 |
雲 |
空の背景について、背景の色と雲を指定します。 |
倍率 |
雲の比率(1~10)を指定します。大きな数値を入力するほど雲が大きくなります。 |
背景色 |
空の背景色を選択します。 |
雲の色 |
雲の色を選択します。 |
細かさの度合い |
雲の細かさを指定します。スライダを右にドラッグすると、雲が詳細にレンダリングされます。詳細側に指定するほどレンダリング時間が長くなります。 |
単色 |
1つの色で背景を指定します。色の選択は、設定をクリックします。 |
二色 |
2つの色を混ぜ合わせるグラデーションで背景を作成します。色の選択は、設定をクリックします。 |
上側の色 |
カラーグラデーションの始まる側(背景の上部)の色を選択します。 |
下側の色 |
カラーグラデーションの終わる側(背景の下部)の色を選択します。 |
イメージ |
指定したイメージを背景に使用します(イメージ背景を作成するを参照)。 |
パノラマ画像(環境イメージ) |
背景にパノラマ画像のファイルを使用します(パノラマ画像の背景を作成するを参照)。 |
フィジカルスカイ |
環境光を使用して、さまざまな空の状態をリアルにシミュレートします(フィジカルスカイ背景テクスチャを作成するを参照)。 |
霧の中の光 |
霧や霞、煙の中の一条の光、または広がった円錐型の光のようなボリュームライト効果を作成します。点光源またはスポットライトの図形を図面に挿入している必要があります。さらに、光源図形のオブジェクト情報パレットで霧の中の光を選択している必要があります。 霧の中の光は、平行光源、面光源、線光源には適用できません。 |
霧の密度(%) |
霧の密度を指定します。効果の密度を高めるには、より大きな値を入力します。 |
霧の濃度 |
むらのない、またはむらのある霧の効果を作成します。 |
影を受ける |
ソリッド図形で効果がブロックされ、影が作成されます。たとえば、一条の光がテーブルでブロックされると、光はテーブルの下には表示されません。 レンダリングオプションで影を付けるも選択する必要があります。 |
シェイドレンダリングモードでは、単色、二色、およびイメージの背景のみが表示されます。
新しい背景テクスチャは、リソースマネージャにリスト表示されます。背景テクスチャは、デザインレイヤの編集ダイアログボックスで利用できます(詳細は、背景テクスチャを適用するを参照)。
背景テクスチャをすばやく編集するには、Ctrlキー(Windows)またはOptionキー(Mac)を押しながらリソースマネージャのリソースをダブルクリックします。
背景と霧の中の光効果は一緒に使用できます。
使用していないテクスチャと背景を図面ファイルから取り除けば、ファイルサイズを減らすことができます。ファイルから不要情報を消去するを参照してください。